最近、マーケティング界隈で「シェア・オブ・ボイス(SOV)」という言葉をよく見かけるようになりました。
実はこのSOV、マーケティングやSEO、SNS運用をしている人にとって、けっこう重要な考え方なんですよね。
というわけで今回は、「SOVって何?」「どうやって使うの?」と気になっている方向けに、初心者でもわかるように解説していきます。
私自身もSOVを理解してから、発信の設計や戦略がガラッと変わったので、その体験も交えつつお話します。
では、いってみましょう!
シェア・オブ・ボイス(SOV)とは?意味をやさしく解説
まず最初に「SOVとは何か?」という話から。めっちゃ簡単に言うと、「自分の声が、どれだけ市場に届いているか?」ってことです。
たとえば、ある業界で広告が100本出ていて、そのうち10本が自分の会社のものだったら、SOVは10%になります。
この考え方は広告だけじゃなくて、
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SEO(検索結果でどれだけ上位に出てるか)
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SNS(自分のブランドがどれくらい話題になってるか)
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YouTube(チャンネルの露出度) みたいに、いろんな場面で使えます。
ざっくり言えば「発信力のシェア率」って感じです。
なぜSOVが注目されているのか?
「で、SOVって高ければ良いの?」という疑問が出てくると思うんですが、答えはYESです。
というのも、「SOVが高いと売上も伸びやすい」という相関があるんですね。
これは「SOM(シェア・オブ・マーケット)」との関係でよく語られていて、たとえばこんな感じ。
ブランドA:SOV 10% → SOM 8%
ブランドB:SOV 25% → SOM 22%
ブランドC:SOV 40% → SOM 38%
SOVが高い=市場の声を独占している=結果的に売れる、という流れです。
そして、SOVがSOMを上回っている状態は「エクセスSOV」と呼ばれていて、「今後さらに成長する可能性が高いブランド」として注目されるわけです。
SOVの測定方法【広告・SNS・SEO編】
SOVは媒体によって測り方が変わるので、よく使う3つのケースで紹介します。
1. 広告のSOV
これが一番わかりやすいパターンです。計算式はこんな感じ:
SOV = 自社広告費 ÷ 業界全体の広告費 × 100
たとえば、自社が1500万円広告を出していて、業界全体が1億円なら、SOVは15%になります。
Google広告やSNS広告ごとに出してもOK。
2. SNSのSOV
SNSでは、
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ハッシュタグの使用数(#自社名)
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メンション数(@自社アカウント)
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リツイート、いいね数 などで判断できます。
使えるツール:
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Hootsuite
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Brand24
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BuzzSumo
私もツールで週1回チェックして、「最近話題が減ってるな」と思ったら投稿内容を見直したりしています。
3. SEOでのSOV
SEOだと、狙っているキーワード群でどれだけ上位表示されているか、という指標になります。
SOV = 上位表示してるキーワード数 ÷ 全キーワード数 × 100
おすすめツール:
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Ahrefs
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Rank Tracker
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SEMrush
私はAhrefs派です。順位チェックだけじゃなく、競合との比較がしやすいのが魅力です。
SOVの活用方法【戦略に落とし込む】
ここからが本番です。SOVを測ったら、それをどう使うのか?という話。
① ギャップを見つける
たとえば「SEOのSOVは高いけど、SNSはゼロに近い」みたいなギャップを発見できます。
そこから、「じゃあSNSを強化しよう」「リソースを調整しよう」という戦略に繋げられます。
② ブランド認知の測定指標にする
SOVを月次で追っていくと、「うちのブランドって今どれくらい認知されてるのか?」が数字で見えてきます。
SNSやSEOだけ見てもバラバラですが、SOVにまとめると一気に見える化できるんですよね。
③ KPIとして設定する
たとえば私はSEO対策のKPIとして「今月はSOV30% → 来月は35%に増やす」という目標を立ててます。
「順位」よりも「全体のシェア」で見た方が成長が実感しやすく、チームでも共有しやすいです。
SOVを測るためのおすすめツールまとめ
ツール名 | 用途 | 無料版 |
---|---|---|
Googleトレンド | 話題性のチェック | ◯ |
Ahrefs | SEO競合分析&順位調査 | △ |
BuzzSumo | SNS拡散チェック | △ |
Brand24 | SNSメンションモニタリング | △ |
私はAhrefs+BuzzSumoの組み合わせが鉄板ですね。
実際の事例:スタートアップA社のSOV戦略
あるBtoB系のスタートアップは、広告費が少なかったのでSOVをSEOとSNSに絞って強化。
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SEOではロングテール狙いで記事を毎週投稿。
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SNSでは専門家っぽいコメント+図解投稿で話題化。
半年後には、
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SEO SOV:20% → 55%
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SNSメンション数:月150件 → 月900件
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問い合わせ数:3.2倍
という成果が出たそうです。まさにSOVを活用した戦略の成功例ですね。
まとめ:SOVを制する者がマーケを制す
というわけで今回は、「シェア・オブ・ボイス(SOV)」について解説してきました。
最後にポイントをまとめます:
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SOV=市場での発信量の割合(声のシェア)
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SOVが高いほど、売上やブランド力も上がりやすい
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広告・SEO・SNSなど、チャネルごとに測定できる
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ギャップや戦略改善、KPI設定に使える
私も実際にSOVを使いながら施策を組み立てることで、数字の変化がかなり見えるようになりました。
まずは今のSOVがどれくらいか?をざっくり測ってみて、それを伸ばすように意識してみてください。
きっとマーケティングの成果も変わってくるはずです。
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